今回の記事では、MacOSにpreztoを導入して快適なターミナル生活を送るための構築手順をまとめたいと思います。2020年最新版です。自分のための備忘録でもあります。
まず、導入手順に入る前にpreztoとは何なのかについて簡単に解説します。
preztoとは
preztoとは、zsh(シェル)のフレームワークです。
zshがインストールさせているPCにpreztoを導入することで、ターミナルの操作がとても快適になります。
preztoを導入すると、ターミナルの操作がとても快適になる
ちなみに、MacOS Catalina からはデフォルトがzshになっているため、Catalinaの方はzshの導入は必要ありません。それ以前のOSを使用している方はデフォルトのシェルはbashになっているため、Catalinaへのバージョンアップかzshの導入が必要になります。
preztoを導入すると、具体的にどういったことができるようになるかを、簡単にまとめました。
prezto導入後のメリット
- かっこいいテーマにすることができる
以下のように、ターミナルのデザインをある程度カスタマイズできます
- コマンド履歴がハイライト表示される
コマンド入力後、自動的に過去のコマンド履歴が表示されます
- Tabキーでディレクトリ内を一覧表示できる
- コマンド補完機能がある
それでは早速以下の手順に沿って、preztoを導入していきましょう。
prezto導入手順
① Homebrewを導入(既に入っている方は実行しなくてOK)
1 2 3 4 5 6 7 | $ xcode-select --install $ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" $ brew install wget git $ brew update |
② Zshを導入(既に入っている方は実行しなくてOK、MacOCがCatalinaの方も実行しなくてOK)
初期設定
1 2 3 4 5 | $ brew install zsh $ sudo sh -c "echo '/usr/local/bin/zsh' >> /etc/shells" $ chsh -s /usr/local/bin/zsh |
③ バックアップ(.zshrcの内容を保存しておく)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 | # zshrc関係の設定ファイルをひとまず全てバックアップ $ mkdir ~/BACKUP $ cp ~/.zshrc* ~/BACKUP # 削除する $ rm -rf ~/.zprezto ~/.zlogin ~/.zlogout ~/.zpreztorc ~/.zprofile ~/.zshenv ~/.zshrc |
④ Preztoのインストール
参考:sorin-ionescu/prezto: The configuration framework for Zsh – https://github.com/sorin-ionescu/prezto
普通に $ touch .zshrc ではなく、専用の設定場所にリンクするようにして設定する必要があるらしいので、以下を実行。
1 2 3 4 5 6 7 8 | $ git clone --recursive https://github.com/sorin-ionescu/prezto.git "${ZDOTDIR:-$HOME}/.zprezto" # 以下4行を全てコピーして貼り付け、実行する $ setopt EXTENDED_GLOB for rcfile in "${ZDOTDIR:-$HOME}"/.zprezto/runcoms/^README.md(.N); do ln -s "$rcfile" "${ZDOTDIR:-$HOME}/.${rcfile:t}" done |
上記実行で、以下のファイルが自動で作成される
.zlogin
.zlogout
.zpreztorc
.zprofile
.zshenv
.zshrc
⑥ Zshrcに必要なものを設定する(ここで、保存しておいた以前の「zshrc」の内容をコピペしてください)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 | $ vi ~/.zshrc # 以下を追記 autoload -Uz promptinit promptinit # 上記を追記したら、以前の「zshrc」の内容をこれ以降にペーストする ~~~~~~~~ # ペーストしたら保存して vi を抜ける $ source ~/.zshrc $ exit(シェルの再起動) |
⑦ テーマ選択
prompt -l で用意されているプロンプトテーマの一覧が確認でき、prompt -p プロンプトテーマ名 でテーマのプレビューが表示されます。
例)
1 2 3 4 5 6 7 | $ prompt -s sorin ↓ 「%」が「❯❯❯」に変わる ❯❯❯ ❯❯❯ cd Desktop |
⑧ その他オリジナル設定
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 | $ vi .zpreztorc zstyle ':prezto:load' pmodule \ 'environment' \ 'terminal' \ 'editor' \ 'history' \ 'directory' \ 'spectrum' \ 'utility' \ 'completion' \ 'git' \ # 追加 'syntax-highlighting' \ # 追加 'autosuggestions' \ # 追加 'prompt' |
以上でpreztoの導入完了です。お疲れ様でした。
快適なターミナル生活を送ってください。
参考サイト